桜庭一樹 「赤朽葉家の伝説」 東京創元社
千里眼奥様と呼ばれた未来視の力を持つ祖母、伝説の不良だった母、そして非凡な祖母と母と比べるべくもない平凡な孫娘。
そんな赤朽葉家の3代の女性の物語。
小説はあまり詳しくないのでとりあえず平積みになっていた本のうちから気になるものを買ってきた。
面白かった。
3代のつながり、時代背景なんかを夢中で追っていった。
この人、ライトノベルと一般小説と両方出してるんだなー。
直木賞候補にも名前が挙がっていたし。
そのバランス感覚はすごいなあ。
趣味記録と日常諸々
2008.01.08 | Category 読書記録::小説
桜庭一樹 「赤朽葉家の伝説」 東京創元社
千里眼奥様と呼ばれた未来視の力を持つ祖母、伝説の不良だった母、そして非凡な祖母と母と比べるべくもない平凡な孫娘。
そんな赤朽葉家の3代の女性の物語。
小説はあまり詳しくないのでとりあえず平積みになっていた本のうちから気になるものを買ってきた。
面白かった。
3代のつながり、時代背景なんかを夢中で追っていった。
この人、ライトノベルと一般小説と両方出してるんだなー。
直木賞候補にも名前が挙がっていたし。
そのバランス感覚はすごいなあ。
2008.01.06 | Category 読書記録::小説
森見登美彦 「有頂天家族」 幻冬舎
新聞の書評欄で見かけたときから気になっていた本を購入。
家族愛は家族愛でも狸の家族愛を描いた小説。
偉大な父は狸鍋の具になってしまい、残されたのは宝塚ファンの母、生真面目だが土壇場に弱い長男、引きこもりの次男、面白主義の三男、まだまだ未熟な四男。
この家族とそれを取り巻く天狗や人間たちの日常を軽い筆致で描いていて面白かった。
いきなり父さん狸鍋かよ!と最初は笑ったのだけどしんみりさせてもくれる。
狸の三男みたいな生き方がしたいです(笑)
地元の本屋は品揃えがよくないのでたまに遠出したときにはいろいろ本がほしくなる。
インターネットがあるから今までとは比べ物にならないくらい便利にはなったけれど、本屋に行って表紙を眺めながら品定めをするのも楽しみの一つなわけでして。
最近図書館にも行っていないな。
2007.07.15 | Category 読書記録::小説
エリザベス・コストヴァ著 高瀬素子訳 「ヒストリアン」 NHK出版
父の書斎で見つけた竜の描かれた古書と「親愛なる、そして不運なるわが後継者へ」という文言で始まる謎めいた手紙。
娘がそれの意味することを尋ねたところ、父は失踪した恩師と彼女が幼いころに亡くなった母の話を少しずつ始める。
しかし父もまた姿を消してしまい、残された娘は父の行くを求めて旅に出る。
ずいぶん前に買ってからちまちま読み進めていたのをようやく読了。
例によって例のごとくヨーロッパやトルコについては知識が少ないため噛み砕きながら読んでいくので結構時間がかかった。
作中の言葉を借りれば歴史学者版吸血鬼狩り。
吸血鬼のモデルとなった串刺し公ヴラドを研究していた父の恩師が失踪し、その行方を追ってヴラドについて研究を始めた父にも危険が迫り、そして娘もまた研究へと、ヴラドと歴史学者の対決の小説。
ラストは少し駆け足かと思ったが、最後の演出は心憎いと思った。
東欧の歴史や町並みについても書いてあるからそこを読むだけでも楽しい。
2007.01.09 | Category 読書記録::小説
・下楠昌哉 『妖精のアイルランド 「取り替え子」の文学史』 平凡社新書
アイルランド文学を妖精を通して考察。
・五島邦治監修 風俗博物館編集 『源氏物語 六條院の生活』 青幻舎
資料用として購入。写真付きの解説がうれしい。
・三浦佑之訳・注釈 『口語訳 古事記』 文芸春秋
古老の語りという形で進むので読みやすい。注釈も多いので安心して読めた。古典を読む楽しさが最近ようやくわかってきたので他の古典にも挑戦していきたい。
・平川祐広 『オリエンタルな夢 小泉八雲と霊の世界』 筑摩書房
小泉八雲論。初めて来日した時の無邪気な感動も薄れ、日本の抱えた問題や急激な近代化で失われていく文化を見ていて八雲も多少なりとも幻滅をしたんだろう。
・田中貴子 『あやかし考』 平凡社
中世説話に出てくるあやかし・怪異について。道成寺縁起、神による殺人方法についての考察、黒衣の異端僧など怪異などに興味を持っている人は興味深く読めるのではないかと。
・岡崎照男訳 『パパラギ はじめて文明を見た南海の酋長ツアイビの演説集』 立風書房
パパラギというのは白人のことであり、文明を批判する内容になっている。世の中でなにかおかしいと感じることを明快に間違っていると言い切ってるのが気持ちいい。しかしこの本が初めて世の中に出たのが1920年だというのに、この本で批判されていることが改善されるどころかエスカレートしていってる。
・校注・訳者 高田衛・中村博保 『完訳日本の古典 第五十七巻 雨月物語 春雨物語』 小学館
江戸時代に書かれた古典。怪異テーマにした短編集もので、幻想小説とも言えるかもしれない。清清しさを感じさせる一方で、恨みや怪異、血生臭さを併せ持っていて好き。
2007.01.09 | Category 読書記録::小説
・井上靖『天平の甍』
歴史小説。面白かった。
・恒川光太郎『雷の季節の終わりに』
幻想とホラー。好きな雰囲気。
・恒川光太郎『夜市』
幻想とホラー。好きな(略)
・宮部みゆき『孤宿の人』新人物往来社
時代小説。物悲しい。
・恩田陸 『夜のピクニック』 新潮社
青春だなあ。
・恩田陸 『蛇行する川のほとり』 中央公論社
面白かったが特異な人ばかりだから共感はちょっとできなかった。
・恩田陸 『ネクロポリス』 朝日新聞社
ラストはもう少し盛り上がってほしかった気が。
・梨木香歩 『丹生都比売』 原生林
古代を舞台にした小説。きれいな世界。
・ダン・ブラウン 『ダ・ヴィンチ・コード』 角川文庫
じっくり謎解きをするかと思ったらめまぐるしい話だった。
・宇江佐真理 『雷桜』 角川文庫
時代小説。最初は好きかなあと思ったんだけど。うーん。
・森真沙子 『廃帝』 角川春樹事務所
負け犬好きにはたまらない。
・中沢けい 『楽隊のうさぎ』 新潮社
吹奏楽をやっていた人は思い入れできるのかな。
・小野不由実 『くらのかみ』 講談社
子供だった大人へのミステリー。子供の頃こんな夏休みを過ごしてみたいと思っていたような気もする。
・加門七海 『環蛇錢』 講談社
救いのないホラーだなあ。嫌いではないけど。
・北森鴻 『狐闇』 講談社文庫
骨董をテーマにしたミステリー。薀蓄好きにはいいかもしれない。
・恩田陸『ネバーランド』
この人の書く学生を主人公にした話はいいなあ。
・恩田陸 『ライオンハート』 新潮社
SF恋愛小説。すれ違い。
・恩田陸 『Q&A』 幻冬舎
タイトルの通り質問者と回答者の対話形式で話が進んでいく。最後まで後味が
悪くてある意味期待を裏切らなかった。
・宮部みゆき 『ステップファザー・ステップ』 講談社
笑えてほろりとさせてくれる。
・北森鴻 『孔雀狂想曲』 集英社文庫
骨董店が舞台になったミステリー。短編集なのでさっくりと読める。
・緋友禅北森鴻 「緋友禅 旗師・冬狐堂」 文春文庫
骨董をテーマにしたミステリー。薀蓄好きには(略)
・北村鴻 『凶笑面 蓮丈那智フィールドワークファイル1』 新潮文庫
民俗学ミステリー。
・北森鴻 『触身仏 蓮丈那智フィールドファイル2』 新潮文庫
民俗学ミステリー。
・恩田陸 『図書館の海』 新潮社
いろいろ詰まった短編集。
・恩田陸 『球形の季節』 新潮文庫
ノスタルジーとファンタジー。
・恩田陸 『まひるの月を追いかけて』 文芸春秋
雨の描写が多いせいか、全編を通して薄暗いイメージ。
・恩田陸 『黄昏の百合の骨』 講談社
女の子は怖いなあ。
・恩田陸 『三月は深き紅の淵を』 講談社
「三月は深き紅の淵を」という題の本をめぐる4部作。
・恩田陸 『禁じられた楽園』 徳間書店
ラストがちょっと物足りなかった。
・梨木香歩 『エンジェルエンジェルエンジェル』 原生林
コウコとおばあちゃんの悲しみがすとんと胸に落ちた。
・梨木香歩 『りかさん』 新潮文庫
女の子と人形の組み合わせは格別です。
・恩田陸 『蒲公英草紙』 集英社
過ぎてしまったことだから幸せや穏やかな日々が際立ち、今と比べてやるせなくなる。
・恩田陸 『黒と茶の幻想』 講談社
それぞれの視点から旧友の評価や世間へ向けた冷淡な視線がありそうで嫌だ。
・恩田陸 『MAZE』 双葉社
非日常の世界。
・恩田陸 『六番目の小夜子』 新潮社
サヨコがなんなのか理解できなかった私は負け組。
・恩田陸 『麦の海に沈む果実』 講談社
閉鎖的な学園。この雰囲気にはまる人ははまりそうな気がする。
・川上弘美 『龍宮』 文藝春秋
短編集。不気味な話を淡々とつづっているから怖い。
・長尾誠夫『神隠しの村 遠野物語異聞』 桜桃書房
遠野物語を題材にしたミステリー。個人的には後味さわやかなまま終わって欲しかったのだが。
・恩田陸 『光の帝国 常野物語』 集英社文庫
不思議な能力を持った常野一族の人々を描いた短編集。出てくる人は優しい人々ばかりなのに、それと同じぐらい悲しくなる。
・宮部みゆき 『ICO』 講談社
同名ゲームのノベライズ。ゲームをやっていない成果、先入観もなかったので素直に楽しく読めた。
・森博嗣 『ナ・バ・テア』 中公文庫
無機質な雰囲気が個人的にはあまり好みではなかった。
・井上靖 「補陀落渡海記」
死の恐怖や生への執着、信仰ゆえの葛藤を抱える金光坊を描く筆力は感服。
・夏目漱石「夢十夜」
幻想的で華やかな文体が印象的。扱っているモチーフは日本的なのにゴシック建築の教会を見てるみたいだ。
・泉鏡花 「龍潭譚」
文語体で読みづらかった。だけどツツジが咲き誇る異界の描写が好きだ。泉鏡花はまた再挑戦したい。
・荻原規子 『風神秘抄』 徳間書店
荻原規子氏の書く日本ファンタジーは最高だ。
・梨木香歩 『村田エフェンディ滞土録』 角川書店
人種が違う人々との同居生活が静かな文体でつづられている。主張を声高に叫ばないのでじわりじわりとゆっくりきいてくる。
・小泉八雲 『神々の国の首都』 講談社学術文庫
・小泉八雲 『明治日本の面影』 講談社学術文庫
・折口信夫 『死者の書』
死者といっても恐ろしいものではなく、あくまで清らかで畏れ多いものとして描かれており、古代世界へ引きずり込まれる。
・梨木香歩 『西の魔女が死んだ』 新潮社
おばあちゃんと一緒に暮らした日々を描いた小説。自然が身近な生活の描写がよかった。
・梨木香歩 『からくりからくさ』 新潮社
下宿として貸し出された民家で暮らすことになった四人の女性の生活を描く小説。手仕事はいい。
・梨木香歩 『家守綺譚』 新潮社
売れない作家の綿貫征四郎は大学のときに行方不明になった友人・高堂の家を守することになる。昔懐かしい雰囲気の家を中心に、主人公が出くわすかずかずの光景は不思議であるのに、日常的で生活感にあふれている小説。
・長野まゆみ 『鉱石倶楽部』 文芸春秋
それぞれの鉱石をテーマにした短い文章と、鉱石の写真。一番面白いと思ったのは、鉱石の架空の博物誌という体裁をとっていた点。
・宮部みゆき 『ブレイブ・ストーリー』 角川書店
仲間たちとの楽しい旅、旅先で見る景色、恐ろしい出来事、種族ごとの対立など、いろいろな要素が詰まっていて面白い。
・畠中恵 『しゃばけ』 新潮社
妖怪たちと若旦那の生活が楽しかった。楽しいことばかりではなくいやなこともあるけれど前向きな若旦那がよい。
・浅田次郎 『珍妃の井戸』 講談社
義和団事件のさなか、混乱にまぎれて光緒帝の寵姫、珍妃が狭い井戸に投げ込まれて命を落とした。それぞれの立場から語られる証人たちの話は矛盾し、歪曲されて、てんでばらばらである。それが事件の裏側に広がる闇の深さをなにより物語っていた。
・加門七海 『常世桜―地神盲僧、妖ヲ謡フ』 マガジンハウス
盲目の琵琶法師、清玄は琵琶を奏でて神や物の怪を沈めることを生業としている。そんな彼の元に集ってくる神や物の怪たちの物語。読んだあとにしみじみと切なくなってくる短編集。
・加門七海 『科戸の風の天の八重雲―囚われの媛神』 朝日ソノラマ
十朱春生が禁足地である山に入り込んでしまい、祟り神の封印を破ってしまったところから物語が始まる。読み終わったあとも登場人物たちのこれからが明るいものだと信じられるのがよかった。
・近藤信義 『ゆらゆらと揺れる海の彼方』 電撃文庫
ライトファンタジー。戦記もの。破竹の勢いで世界をその手にしようとする神聖帝国に辺境の小国が立ち向かうことになる。
・梨木香歩 『裏庭』 理論社
児童文学。小学生の照美が古い洋館にある秘密の裏庭に迷い込んでしまうことから始まる物語。バーンズ家に代々伝わる裏庭は、もしかしたら誰もが隠し持っている大切な物かもしれないなとそんなことを思いながら読んでいた。
・成田良美 『天空を翔けるもの 鞍馬天狗草紙2』 富士見書房
ライトノベル。鞍馬山の守護天狗になれといきなりさらわれてしまった少年の物語。少しずつ周囲と打ち解けてきていい感じなってきたかな。
・加門七海 『蟲』 集英社
ホラー短編集。どれも生理的嫌悪感を刺激される。
・瀬名秀明 『八月の博物館』 角川書店
博物館が舞台になっている。大好き。博物館の描写もよかったが、子ども時代の夏休みについてだれでも多少なりとも感傷を抱くものを丁寧に書いているのがよい。
・山口雅也 『日本殺人事件』 角川書店
表紙からして胡散臭いミステリー。って、外国人がイメージしているなんか間違った日本を舞台に、海外から日本に憧れてやってきた探偵トウキョー・サムが出くわす殺人事件を4本収めている。偏見って面白いなー。
・向山貴彦 『童話物語』 幻冬舎
児童文学? ファンタジーに分類されてました。ペチカやルージャンが自分のやってしまったことを悔いる場面が印象に残っている。
・ミヒャエル・エンデ 『モモ』
児童文学。何ももっていないゆえに何でも持っているモモの生き方は誰もが一度はあこがれるかもしれない。
・ミヒャエル・エンデ 『はてしない物語』
ミヒャエル・エンデは絵を描くように文章を書いているみたいだ。前半と後半では少し雰囲気は変わるが、ラストが好きだ。
・加門七海 『くぐつ小町』 河出書房新社
日本の闇というのはじっとりと濡れた気配がする。そんな雰囲気の小説。
・加門七海 『おしろい蝶々』
近代日本を舞台にした短編集。闇に蠢く怪異の存在が耽美的に描かれている。
・川上弘美 『センセイの鞄』
上品で少々変わり者のセンセイとその教え子のツキコさんの恋愛小説。センセイとツキコさんが二人で何気なくすごく日常を大切に生きているのがよく伝わってくる。最後が泣けた。
・加門七海 『呪の血脈』
面白かった! 呪術や神話、信仰、伝承といったおどろおどろしいものが突然現実を揺るがし始める緊迫感がいい。